インフルエンサー、モデルとして活動する水谷咲さん(25)は、2024年4月にXで「モテすぎて会社辞めた元コンサルOLです」と投稿し、賛否含め大きな話題を呼んだ。しかし実際の退職理由はモテすぎではなく、コンサルティング会社で一部の社員からセクハラ被害に遭い、メンタルを壊したことだった。

 中学時代の男性からの恐怖体験に恋愛遍歴、そして自称「Fラン」の彼女がなぜ有名コンサル会社の内定を獲得できたのか聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く)

インフルエンサー、モデルとして活動する水谷咲さん ©三宅史郎/文藝春秋

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中高大一貫のお嬢様学校に入学

――水谷さんの生い立ちからお聞きしたいんですけど、名古屋出身ですね。ご家族は?

水谷咲さん(以下、水谷) 3人兄妹で上が兄、下が妹で、私がちょうど真ん中です。父は医者で、実の母は私が2~3歳の頃に離婚しました。小学1年生の頃に看護師だった今の母と父が再婚しました。

 実家はお金持ちだったと思います。父は医師でしたし、祖父はそろばん教室、祖母はジュエリーショップの経営をしていました。私は中学から大学まで名古屋の「金城学院」というお嬢様学校に通っていて、中高大まで一貫していくことを地元では「純金」と呼んでいました。

 教育にも厳しくて、今でもよく兄と子ども時代は“監獄”だったねと話してます。ゲームもテレビも漫画もダメで、習い事も週8。スイミング、そろばん、漢字、英語、習字、あと体操と、ピアノもやりました。

――小学校は公立ですか。

水谷 地元の公立です。1クラス50人の学年だったんですけど、クラスの8割が男子で、10人ちょっとぐらいしか女の子がいなくて。その女子たちにうまく溶け込めなくて、学校終わりに男子の友達の家にいって、ゲームをしてました。

 そこから中学受験をして金城学院中学校に入るんですけど、もう中学デビューです。女友達が一気に増えて、本当に楽しくて。昼休みにクラス全員で大きい輪を作って人狼ゲームをやりながらお昼ご飯を食べたりしていました。

 

「電車内でもずっとつきまとってきて…」中学2年生からストーカー被害に

――中学生時代には男性から嫌な目に遭うことが増えたそうですね。

水谷 中学2年生のころにストーカー被害に遭いました。電車内でもずっとつきまとってきて、お父さんが私に付き添ってくれるようになったので、なんとか収まったんですけど。

 ほかにもスカートの中を盗撮されたり、全く知らない40代くらいのサラリーマンに声をかけられて「可愛いね。おじさんといくらでいける?」と言われたり。男性に対しては怖いイメージがありました。

 それくらいの頃から私に執着する人がちらほらいました。中学生の終わり頃には、お兄ちゃんの友達に「付き合ってほしい」と熱烈アピールされて、押しに負けて付き合ったんですが、「手をつなごう」と言われて、つないだ瞬間にその人が号泣しちゃって。怖くて3日くらいで別れました。