インフルエンサー、モデルとして活動する水谷咲さん(25)は2024年4月にXで「モテすぎて会社辞めた元コンサルOLです」と投稿し、賛否含め大きな話題を呼んだ。しかし実際の退職理由はモテすぎではなく、勤めていたコンサルティング会社でメンタルを壊したことだった。
夢だった会社に入社した水谷さんは、一部の社員から「枕営業をしてこの会社に入ったんでしょう」などのセクハラ発言を受け、精神的に追い詰められていったという。彼女が経験した、令和とは思えないセクハラ被害の実態を赤裸々に明かしてくれた。(全3回の2回目/3回目に続く)
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入社早々、同期から「かわいいじゃん」「経験人数って何人?」と言われ…
――水谷さんはいよいよ念願のコンサルティング会社に入りますが、そこで大変な目に遭ったそうですね。いつ頃から異変に気づいたんですか。
水谷咲さん(以下、水谷) 入社して最初の1ヶ月が研修期間だったんですけど、その研修期間の段階で「おや?」という感じでした。同期にテニサー(テニスサークル)ノリの人が多くて、最初から「えっ、君かわいいじゃん。飲み行こうよ」と声をかけてくる人もいたので、しんどかったです。
あと、学歴マウントも酷くて。みんな東大とか最低でもMARCHなんですよ。私の通っていた金城学院大学の名前を言ったら、「え、Fランじゃん。この会社に枕(営業)をして入ったの?」と言ってくる人もいました。
――えっ、同期からですか。令和の話とは思えない……。
水谷 デリカシーに欠けている人が多かったです。「ねえ、経験人数って何人?」とか聞いてくる人もいて、「えっ?」って思うじゃないですか。
ただ私も立ち回りを間違えてしまって。同期に溶け込まなきゃと思って「えっ、ゼロだよ」とふざけて返してしまって。相手からも「あっ、こいつ、このノリいけんな」みたいに思われてしまいました。
――水谷さんだけでなく周りの女性に対してもそのノリなんですか?
水谷 そうですね。私以外の女性にも同じように接していたと思います。研修の内容自体は、めちゃくちゃためになることが多くて面白かったんですけど、もう毎日、研修が終わったら飲みに誘われてました。

