――2年生から就活の準備を始めたそうですが、まずどんなところからですか。

水谷 大学の授業が週5で朝から晩まであったので、長期のインターンには入れなかったんですが、ワンデーインターンには行くようにしていました。あとは面接も場数を踏んで慣れようと思って、最終的に100社くらい受けています。

 3年生の頃はほぼ毎日、何かしらの説明会や面接が入って、忙しい時期でしたね。ただ私が運がよかったのは、ちょうどコロナの時期だったので東京や大阪の企業でも全部Zoomで済んだんです。

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――コンサル以外も受けたということでしたが、他にはどんな企業を受けましたか。

水谷 人材系とか美容ベンチャーとかですね。最終的に6社に内定をいただきました。メディア系は受けなかったですね。あんまり目立ちたいとか、モテたい欲はなかったので。

 ただ面接では学校名で落とされているなと感じました。私が通っていた金城学院大学は名古屋では有名なんですけど、東京だとFラン大学くらいにしか思われていなくて。面接官の人は履歴書も見ていますし、明らかに落とす気満々でしたね。

「えっ、すごい」「かっこいい」有名コンサルティング会社の内定を勝ち取った方法とは?

――努力の甲斐あって、水谷さんは若手でも高給で知られる有名コンサルティング会社に入社します。

水谷 私の入社したコンサルはポテンシャルをすごく重視していたので、ありがたいことにそこに引っかかった感じです。ただ今考えれば、私の面接の受かり方がよくなかったかもしれないです。

 

――受かり方が良くない? どういうことですか。

水谷 私、面接でキャバ嬢みたいな戦い方をしてたんですよ。面接官の方が質問したあと、受験生が逆質問をする時間があるじゃないですか。Zoomで1対1の面接だったこともあって、そこで「今までどれだけすごいお仕事をされてきたんですか?」「えっ、すごい」「かっこいい」みたいな受け答えをしまくって、それで無双していて(笑)。

 受かったコンサルの面接官は30歳前後ぐらいの方で、結構なギラギラ系でした。そうやって入社したのが良くなかったのか、後々大変な目に遭うんですけど。

撮影=三宅史郎/文藝春秋

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