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ホームの反対側に目を凝らすと…
屋代駅は、現在では第三セクターのしなの鉄道線の駅だ。
もとは国鉄・JRの信越本線。かつては特急「あさま」の一部が停車していたこともある、主要駅のひとつといっていい。
そして、その屋代駅にほんの13年前までは長野電鉄屋代線の電車が乗り入れていた、というわけだ。
長野電鉄の屋代駅ホームは、しなの鉄道のホームの東側にあった。いまでもホームそのものは残っているが、レールや跨線橋などは撤去されているようだ。草むすホームの残骸が、13年の歳月を感じさせる。
北側の踏切から屋代駅方面を見ると、長野電鉄の使われていない架線柱だけがそのまま残されていた。
サイクリングロードに姿を変えた廃線跡
さらに少し北に進んだところで廃線跡はしなの鉄道線から東へと分かれてゆく。ちょうどそのあたりから、廃線跡は舗装された道路に変貌する。
自転車道と歩行者道に分かれている、いわば廃線跡の遊歩道といったところだ。
廃線跡はサイクリングロードなどに姿を変えることが多い。ここも例に漏れず、というわけだ。
ここからそれこそ自転車にでも乗って廃線跡の旅といければ手っ取り早いのだが、旅先ではそうもいかない。廃線跡は24kmもあるから、歩くわけにもいかない。
なので、バスに乗って先に進もう。乗るのは長野電鉄のバス。廃線時に鉄道の代替として運行を始めた、いわゆる転換バスである。






