壇蜜似の京ママはゆるーい雰囲気
女将はなかなか美人で面白い。壇蜜似だと常連さんにもよく言われるそうだ。本人は雛形あきこ似だと主張している。本人は女将より京ママと呼んでほしいとのこと。
そこで京ママ(推定年齢35歳)になぜこちらで店を始めたのか聞いてみるとこれがなかなか面白かった。
京ママはとにかく料理を作ることが大好きだという。総菜会社に8年、その後学校給食の調理担当を2年、さらに居酒屋飲食店で4年ほど勤務。その間に調理の研鑽を積んだのだとか。小さくても立ち飲みのような店でもいいからとにかく自分の店を出したかったと語る京ママ。そして、去年の9月頃、この物件が空いたので、店のオーナーと一緒に内覧に来て、明るい雰囲気が気に入って一発で契約したという。
「ジャンボかき揚げそば」「金宮のぶどう割り」「いたわさ」登場
そんな話をしているとおそばが出来上がった。大きめのうつわに白醤油系の関西系のつゆ、そば、玉ねぎと人参で作ったかき揚げが乗って登場した。
まず、つゆをひとくち。昆布のうまみが広がってうまい。昆布を前日から水につけて出汁をとっている。それに鰹節などで出汁をとり合わせて完成させる。返しは関西系の明るく口当たりのよい醤油。そばは荒川製麺の茹で麺だがコシもありしっかりとしたタイプだ。かき揚げは確かに大き目でいい具合だ。かき揚げはなくなれば追加で揚げている。
「金宮のぶどう割り」もいってみよう。
金宮は並々と注がれていて受け皿にまでこぼれている。これにぶどうエキスを自分で入れて味わうというわけである。「いたわさ」は結構量もあってよい。平日の午後、至福の時間が流れている。
温かいそばだけでなく、冷たいそば「冷しとろろ昆布そば」も追加注文した。京ママはまたもや歌を口ずさみながら手際よく完成させた。
こちらの冷たいつゆも昆布の出汁が利いてかなりうまい。とろろ昆布は冷たいそばにもよく合う。荒川製麺のそばも冷しで食べてもしっかりしていてなかなかよい。



