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いったい彼らはどこへ行くのか?
駅前のセブン-イレブンに入っても、都心のコンビニではあり得ないようなレジャー用品がずらりと並ぶ。
この駅は、ただの山の入口の駅ではないのだ。秋川渓谷の玄関口にして、駅の近くにはバーベキュー場などが点在する西東京のレジャーゾーン。
もちろんクルマで出かける人も多いのだろうが、そこは電車社会の東京のこと、電車を乗り継いでやってくる人も少なくない。
都心から1時間ちょっとで大自然でレジャーを楽しめる。確かに悪くないし、渓谷での川下りなんて夏休みにピッタリだ。若者グループや家族連れが多いというのも頷ける。
駅のすぐ近くから秋川の河原を見下ろすとずらりとテントが並び、川遊びをしている子どもたちの歓声が響いていた。
車目線でも“終点”のまち
そんな真夏のレジャータウン・武蔵五日市。駅前は都心からやってきた五日市街道の終点で、そこから西へは檜原街道、北と南へは秋川街道と続く。
秋川が平野部に流れ出る地点に広がる谷口集落の五日市の町は、大げさに言えば奥多摩の山間部と都心の平地部の結節点なのだ。



