「男の人ってドMな人が…」月1000万円を売り上げた仕事術

――お酒は飲みましたか?

シンディ 私は頑張ると決めたことは絶対に貫くタイプ。だから、毎日吐きながら飲んでいました。

 飲みすぎが祟って、月に一度は扁桃腺を腫らして、40℃の高熱を出すくらい。毎日、シャンパンを浴びるほど飲ませて頂いて、化粧室で全部吐いて、また飲んで、吐いてを繰り返しました。この時に一生分飲んだので、今は一切お酒は飲まないです。

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キャバクラ嬢時代のシンディさん(本人提供)

――許容量を超えても飲んだんですね。

シンディ シャンパンのボトルはきれいなデザインが多かったので、飲み終わったボトルを自宅に持って帰ってコレクションして、それを撮影して、お客様に送っていました。飲み終わった後も大事にしていると思ってもらえるし、「次は何色がほしい?」って聞いて頂けるきっかけになったので。

本人提供

――アフターケアも万全。

シンディ 歯科助手を辞めてキャバクラに専念するようになって、お給料は月に100万円以上頂いていました。1カ月で1000万円を売り上げた時のお給料は350万円くらいだったかな? 20歳でお店のナンバーワンになりましたが、私は根が貧乏なので(笑)、お金の使い方は全く変わりませんでした。

キャバクラ嬢時代のシンディさん(本人提供)

――お客様からのお誘いもありましたか。

シンディ 私は“逆転の発想”が好きなんです。体を売らずに、どうやってお客様に通い続けて頂くか。徹底してそれを考えていました。

 お金を使って頂けば頂くほど、「僕と付き合ってよ」という話になるんです。だから、私は“いい子”をやめました。社長さんに指名して頂くことが多かったんですが、呼び名を「社長」から「お前」に変えて、「お前だって1人の人間なんだから、調子に乗るなよ!」って。

 社長さんたちは普段「お前」なんて言われることはないですよね。でも、男の人って本当は中身がドMな人も多いと思うんです(笑)。「付き合ってよ」と言われたら、「鏡見ろよ」って返してみたり、私は他の子とは違う“ドSキャラ”を演じました。

写真=深野未季/文藝春秋

――気遣いのできる女王様(笑)。

シンディ 社長さんは接待相手や自分の部下を連れていらっしゃることも多いので、そういう場合は本指名の社長さんをほったらかしにして、接待相手や部下の皆さんに120%楽しんで頂くことを徹底しました。

 そうして皆さんから支持を得ておけば、社長さんにお付き合いをお断りしても、次回来店された時に社長さんは指名を変えづらいじゃないですか。部下に、「何で指名を変えたんですか?」って聞かれた時に、プライドの高い社長さんは「フラれたから」とは言えないでしょうから。そういう環境づくりを意識していました。

次の記事に続く 「超可愛いじゃん。一緒に働こうよ」ダンス未経験で入店、わずか1週間でセンター抜擢…元バーレスク東京の人気ダンサー(28)が語る“史上最速”のシンデレラストーリー

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