24歳で卵巣腫瘍の存在をカミングアウトし、SNSを通じて自身の闘病生活を発信してきたタレントのシンディさん(28)。
彼女の体内に30センチもの腫瘍が見つかったのは高校3年生の時だった。その後の人生観を変化させた、あまりに壮絶な闘病体験とは——。
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高3で判明した30センチに及ぶ卵巣腫瘍
当時、学校でイジメを受けていたというシンディさん。体調の異変を感じながらも、病院に行くという考えには至らなかったという。
「今思えば、ずっと体に違和感はあったんです。1年生の時、体育の授業でちょっと力を入れた時や笑った時に、尿が漏れることがありました」
姉にマッサージされた時に「何かしこりがあるよ」と指摘され、病院を受診した結果、体内に30センチの腫瘍があると判明。夏休み前に手術をすることになった。
「急遽学校を休むことになって——当時のことを思い出すと今でも本当に辛いんですが——私は女子に嫌われていたので、本当に死ぬかもしれない病気なのに、妊娠して中絶するために休んでいるという噂を立てられたんです。そのため、学校に通うことも怖くなりました」
手術当日、全身麻酔で眠りについたシンディさんは、目覚めと同時に激しい痛みに襲われる。パニックを起こして暴れてしまい、鎮痛剤と安定剤を打ち込まれるほどだったという。
手術後の苦しい入院生活の中、天井に向かってこう誓った。
「もし生き延びることができたら、一回きりの人生、死にたいなんて簡単に言わないようにしよう」「やりたいと思ったことを、やりたいと思った時にやろう」
SNSで病状をカミングアウト
高校を卒業したシンディさんは、バスガイド、歯科助手、キャバクラ嬢、バーレスク東京(現ロクサンエンジェル)のダンサーと転身を重ねながら、頭角を現していく。
だが、恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン4に参加した後、24歳の時に卵巣腫瘍が再発。2度目の手術をすることになった。
「1回目の手術のトラウマが大きすぎて、2回目の手術前は動悸がして眠れず、睡眠薬を飲んでいました。
コロナ禍だったので誰とも面会できなかったこともあり、ひとりで恐怖を乗り越えるために、自分の病気をYouTubeでカミングアウトすることにしたんです。私が勇気を出すためにも、この病気を受け入れるためにも」
SNSではマイナスなことを発信しない——そう徹底してきた中での大きな決断。だが、動画は20万回近く再生され、同じ経験を持つ女性たちから多くのコメントが寄せられた。
「私は誰かを救いたいと思っていたんですが、『卵巣腫瘍を乗り越えて、子供を生みました』という言葉に励まされたのは私の方だったんです。人に弱味を見せても大丈夫なんだと気づく大きなきっかけになりました」
もう一度人生をやり直せるとしても、この病気を経験したいというシンディさん。病状を“逆転の発想”で捉える彼女は、今、多くの人々に勇気を与えている。
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