続けて「なす天と納豆天そば」も頼むと…

 あっという間に食べてしまったので、「なす天と納豆天そば」を追加注文した。

なす天納豆天そば、なす天がでかい

 程なく登場したどんぶりの温かいつゆをひとくち。温かいつゆでも出汁の深い味が堪らない。キリっとした返しとの一体感。林店長に聞くと、出汁は鰹節に鯖節、宗田節に本枯れ宗田節、それとでっかいどんこを使っているそうだ。なす天はおどろくほど大きくて肉厚。とろけるような食感だ。そして納豆天は衣と納豆のバランスがよい。

香ばしい納豆天

 まわりはカリっとしていて中は納豆と衣のしっとりした食感が広がる。こちらもあっという間に完食してしまった。清瀬駅から暑い中25分歩いて食べに来ただけの価値は十二分にあるとしみじみ実感した。 

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どこからともなく常連さんが集まってくる 

 食べ終わって外のベンチで休んでいると、女性客の2人連れが自転車で到着した。常連さんなのだろう。熟知した様子で「たまねぎ天うどん小盛り」と「冷しちくわ天うどん」を頼んで、となりのフロアで思い思いに食べていた。その後も自転車や車で来て、「今日は大盛りそばでなす天と納豆天」などと注文している男性客も。テイクアウトしていくお客さんもいた。どこからともなくお客さんが現れる。しかもどのお客さんもにこやかな顔をして入店しているのだ。 

ベンチの向こうが駐輪場

 オープンしたのが今年の3月だというのに、「まるす そば・うどん立ち食いセンター」というこの店には、お客さんを引き付ける何かがあるのかもしれない。