コロッケさんからたくさん教えてもらった6年間
冬休み テクニックも大事なんだけど、やっぱり私はマンパワーが欠かせないと思うんです。コロッケさんもマンパワーがすごいじゃないですか。私はコロッケさんをめちゃくちゃ尊敬しているんですけど、8月に行った私の単独ライブにサプライズで来てくれて……泣きましたよ。この6年間くらいずっとお世話になっていて、コロッケさんからたくさん教えていただいた。
初めてコロッケさんの舞台に出演したとき、全然通用しなかったんですよ。ドサ回りでどんなにウケても、ホテルのディナーショーでウケても、コロッケさんの舞台では通用しなかった。「全然ダメじゃん、ここはショーパブじゃねえんだよ」ってコロッケさんから言われて、たくさんアドバイスをいただき、今では日本武道館でウケるまでになりました。
コロッケさんは座長として、年間、ものすごい数の公演をしているんです。コロッケさんの五木ひろしとか森進一は、爆盛り上がりするでしょ。その間に、ポッと私のMISIAとか入っても全然ウケない。よっぽど上手いか面白いかじゃないとお客さんは納得しないですよね。そういうのを目の当たりにすると、一からやり直しするしかない(笑)。
――冬休みさんは、コロッケさんから多大な影響を受けているんですね。
冬休み コロッケさんも、たくさんボランティア活動をされているんですね。小児病棟に連れていってくれたことも大きかったです。小児病棟に入ることって難しいんです。でも、コロッケさんが何度もお話しに行って実現させた。そのときに、「冬休みもボランティアをやっているから一緒に行こう」って言ってくれて。私は小児病棟に行くのは初めてで、重い病気と戦ってる親御さん、そして子供たちに対して、何ができるんだろうって考えました。
私がネタをする前、赤ちゃんを抱いてるお母さんから、「抱いてみてください」ってその子を抱かせてもらったんですね。「何ができるの、あなたは」って言われてる気がした。ものまねよりまず「心」を見られてるような。だから、明日手術を受ける予定の赤ちゃんを抱かせていただいたり、親御さんのお話を聞かせていただきながら、少しずつものまねをしました。皆様との心の距離が近づいてきているのがわかって。それで、コロッケさんにバトンタッチしました。だから勉強ですよね。
コロッケさんのネタで病院は大笑いに包まれました。ネタが終わった後は、サンタクロースの格好に着替えて、寝たきりの子の所へ行ってプレゼントを配るんです。そういうことを率先してやる方なんです。

