ものまね芸人は軽んじられることが珍しくない
――全身芸人というか、ただただすごいです。コロッケさんも冬休みさんも。
冬休み そう言ってくれるとうれしいな。芸人だって言ってくれる人がなかなかいないから。ものまねタレント、ものまね芸人って「人のふんどしで相撲を取っている」って思われるし、実際、そう思われてもしょうがないし。現場でも軽んじられることが珍しくない。だから、私はものまね芸人の地位を向上させたいし、私はマインドが違うということを示したい。それで、自分の会社を立ち上げたんですよね。
ものまねを取り入れるとコミュニケーションが円滑になるとか、ショーを通じて元気になってほしいとか、ものまねを通じて世の中の役に立つことができると、私は思っている。単なるものまねタレント、ものまね芸人から抜け出して、コロッケさんの教えを磨いて、坂本冬休みとしての独自のエンタメを追求していきたいんです。
――来年には、冬休みさんの半生をつづった書籍が出版されるとも伺いました。
冬休み 自分の経験が誰かの背中を押せたり、役に立ったりしてくれたらなって。エンタメとしてのものまねだけに留まらず、メンタルやマインドに働きかけるものまねもあるので、そういったことを含めて、めっちゃ書いてます(笑)。
今も全国各地で月に15回以上ものまねステージを行いながら、講演活動も行っていて。ものまねは教育にも役立つということを教えています。先日「1日警察署長」を務めて、交通安全を呼びかけるお仕事もさせていただきました。暴走族と一緒にいた10代の頃を思うと、すごいところまでたどり着いたな、と思います。
「坂本冬休みに何が出来るのか」ということを、自分も知りたいんですよ。だから、「こういうことをやってみませんか?」というお話をいただいたら、ノーと言わずトライしたい。来たボールを打ち返し続ける人生にしたいんです。
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