お母さん、お父さん、おばあちゃん…それぞれの反応は
――女性が好きだということを家族には明かしていますか。
髙峰 お母さんには中学生くらいで話しました。「女の先輩に告白したんだけど、振られた」と話したら「そっか」みたいな軽い感じで。お母さんは「じゅりちゃんが幸せなら、何でもいいよ」って感じでした。ただ、16の時に当時付き合ってた彼女をおうちに連れていったことがあって、おばあちゃんに紹介したら「孫が見たかった」って泣いてましたね。
――お父さんの反応は?
髙峰 お父さんは、そもそもあまり会話をしたことがなくて。実家に帰るたびに私は「ただいま」「お帰り」とか挨拶はするんですけど、今まで人生で一度もお父さんから「お帰り」とか言われたことがないです。
――以前、インタビューで「裕福な家庭」と話していましたね。ご両親は何をされているんですか?
髙峰 そう書かれていたんですけど、実際は裕福ってほどでもないんです(笑)。「お金には困ってない」とインタビューで答えたら、裕福になっちゃったので。
お母さんは看護師の師長さんで、お父さんの仕事は実はちょっとわかんないんです。どこで言っても「どういうこと?」って言われるんですけど、教えてくれなくて。小さい時に「お父さん、お仕事は何してるの?」って聞いたら「賢い仕事だよ」って教わりました。
――どんな家庭でしたか。
髙峰 昔ながらの価値観の家庭でした。男の人が偉くて、女の人はそれに仕える。もう本当に主従関係みたいで。お父さんがご飯を食べるまでみんな食べないようにしていました。だからといって困ったことはなかったんですけど。
――学校に行ってない時期があったそうですね。
髙峰 実家にいることが凄くストレスだったんです。お父さんと価値観が合わずぶつかって、本当にストレスで、毎日吐いたり寝込んだりしてました。家で頑張る分、中学に行くためのエネルギーが足りなくて。1年生のときは結構行ってたと思うんですけど、2年生3年生ぐらいからは、あんまり行けてなくて。テストの日だけ行くみたいな感じでした。
