「私が仕事をなんとでもすればいい」シングルマザーになることへの不安がなかったワケ
――近藤さんが、元パートナーの方と離婚をしたのはいつですか。
近藤 息子が2歳になるかどうかの頃ですね。何か決定的な出来事があったわけではなく、私が人に合わせて生活をすることがとても下手といいますか、しんどくなってしまって。誰かがいることで、自分が勝手に「こうしなきゃ」と背負いこんでしまうので、いっぱいいっぱいだったといいますか。
――シングルマザーとしてお子さんを育てていくことへの不安はありましたか。
近藤 「保活さえなんとかなれば、生活は私が仕事をなんとでもすればいい」と思っていたので、意外と大きな不安はありませんでした。息子が非行に走らなければ、それでいいと思っています(笑)。
――別れた元パートナーとの関係はどのような感じですか。
近藤 関係自体は良好で、LINE友達のような関係です。息子の塾が始まってからはなかなかスケジュールが合わないので最近はあまり会えていませんが、お互いに会おうという意思はあります。
「やっと自分の時間が取れたり、ベビーシッター代が貯金に回せたりする」
――現在、お仕事と子育てはどのように両立されているのですか。
近藤 息子はもう小学4年生で、お留守番も少しずつできるようになったところなんです。
今日は夏休み(取材当時)で、午前中は塾の宿題を終わらせて、午後は夏期講習なので「お金を置いておくからスーパーでお昼ご飯を買ってね」とか、そういうことがやっとできるようになって。
やっと自分の時間が取れたり、ベビーシッター代が貯金に回せたりすると思うとすごく大きいです。これまで、本当に長かったですね。
――シングルマザーであることに対して、偏見のようなものを感じることはありましたか。
近藤 私の場合は全然なかったです。息子の学校にも母子家庭の子が何人もいますけれど、それを何年間も知らなかったケースもあります。「うちもそうなんだよ」と言われて初めて「そうだったの!」みたいな。



