SDN48の元メンバーで、現在はキャスター、ラジオパーソナリティとして活躍中の近藤さや香さん(41)。慶應義塾大学を卒業後、幼稚園の先生や社長秘書などの仕事を経て、25歳でSDN48に加入。グループ解散までの約3年間、アイドルとして活動した。

 そんな近藤さんに、SDN48加入までの経緯や、オーディション秘話、泣くほど過酷だったというデビューまでの道のりを聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く)

近藤さや香さん ©松本輝一/文藝春秋

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慶應義塾大学卒業後、幼稚園の先生や社長秘書などを経験

――近藤さんは小学3年生から高校卒業まで、アメリカのミシガン州で生活されていたそうですね。日本に帰国後、芸能界を目指すようになったのはいつ頃でしたか。

近藤さや香さん(以下、近藤) 帰国してから慶應義塾大学に通っていたのですが、その頃から芸能事務所に所属していて。大きな仕事があったわけではないものの、芸能活動をちょこちょこしているうちに、就活の機会を逃してしまいまして。

――では、大学卒業後は芸能活動一本で?

近藤 いえ、実はSDN48に入るまでに、色々な仕事に就いてるんですよ。何か自分ができること、例えば英語ができるのでそれを活かせる仕事からやっていけば、いずれ自分の好きなことが見つかるかなと思って。インターナショナル幼稚園の先生やメーカー系の社長秘書など、目に留まった募集があったのでやってみました。

 

――実際お仕事をされてみて、どうでした?

近藤 あまり楽しくなかったんですよ。幼稚園の先生は、自分自身が刺激を受けることも多かったのでそうでもなかったのですが、私が入った会社の秘書の業務は、スケジュール管理、宿泊先や会食の予約、社長が来るタイミングまでに逆算して色々と準備をしておくとか、私にとってはとても退屈で。

 だから、時間が空けばYouTubeを見たりしていました(笑)。人のサポートに回る仕事よりも、自分が動く仕事の方が好きなんだと思います。