SDN48の元メンバーで、現在はキャスター、ラジオパーソナリティとして活躍中の近藤さや香さん(41)。慶應義塾大学を卒業後、幼稚園の先生や社長秘書などの仕事を経て、25歳でSDN48に加入。グループ解散までの約3年間、アイドルとして活動した。
そんな近藤さんに、アイドル時代の多忙な日々や、セカンドキャリアの難しさ、結婚・出産を経て仕事復帰するまでの経緯などを聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く)
◆◆◆
「この裸踊りはなんじゃ」と思いながらミュージックビデオを撮影
――SDN48は大人向けのセクシーなアイドルがコンセプトで、劇場公演も18禁だったじゃないですか。そういうコンセプトに抵抗はありませんでしたか。
近藤さや香さん(以下、近藤) 断れる立場じゃないんですよね、私たちって。みんな必死なので、ただただ叱られながらポジションを覚え、教えられたところを歌い、レコーディングして、みたいな。抵抗とか、そういうものじゃなかったというか。
ヌーブラだけ着けてお風呂に入って、パンツ一丁で後ろから光を当ててダンスするみたいなミュージックビデオもあったし「この裸踊りはなんじゃ」と思いながらやりましたけど、それが結果、すごく格好いい作品になっているんですよね。だから、言われたことを信じてやったからいい作品が出来たんだとは思います。
――過酷な日々だったと思いますが、当時を振り返って、ご自身は「正常な状態だった」と思いますか。
近藤 落ち着いてきて、初めて「自分がどういう立場に立っているのか」というのが客観的に見えてきたこともあって。
最初は立ち位置も後ろの端っこの方が基本でしたけど、ありがたいことに選抜メンバーに入れてもらったりしたのは、自己分析をきちんとやりながら「どういう風にアピールすればグループで必要とされる人間になれるか」を引きで考えて実践してきたからこそ、叶ったことなんじゃないかと思います。
頑張るのは、みんなやっていることなので、それ以上に色を出すために何が必要か、を大事にしてきた成果なのかなと。




