「体重が36キロまで落ちてしまって」育児生活中に体重が激減した理由
――それで退院後、すぐに育児が始まりますものね。
近藤 ボートレーサーってレース中は遠方にいて不在ですし、連絡もできなくて。もちろん仕事だから仕方がないので、なんとか一人でやるしかないと。とにかく、子どもの命をつなぐことに必死でした。
――その時期、眠れていましたか。
近藤 夜泣きが1歳半くらいまで続いたので、睡眠は全然取れていませんでしたね。だからどんどん痩せていって、身長が162センチなのに体重が36キロまで落ちてしまって。
――心配な痩せ方ですね。
近藤 体の不調を治す体力すら残っていなかったんですよね。辛すぎて、精神科医をしている友達に相談をしたこともありました。体の不調はいつか治るとしても、心の方が病んでしまうのはやっぱり心配だったので。
「クイズ番組の収録があるけど出られる?」産後3週間で仕事に復帰
――産後はいつ頃からお仕事に復帰したのですか。
近藤 産後3週間で復帰しました。出産した翌日にマネージャーさんから電話があって、「クイズ番組の収録があるけど出られる?」と。「いやスケジュール空いてはいるけど」と思いながら。
――それで行ったんですか?
近藤 はい、お尻に不安を抱えながら(笑)。収録中、座りっぱなしだったので骨盤が痛かったのを覚えています。
――やはり、早く仕事に復帰しないといけない焦りがあった?
近藤 どこもかしこも体がものすごく痛かったので「回復優先、焦っても仕方がない」とは思っていたんですけど、産後1ヶ月半頃に「ラジオのオーディションを受けないか」という話をいただいて。
ラジオのお仕事はずっと夢だったので「絶対受けます」と即答しました。それでオーディションに合格して、実際にラジオのお仕事が始まったのが産後4ヶ月くらいだったと思います。
撮影=松本輝一/文藝春秋
〈つづく〉
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