「日頃の積み重ねができているかどうかが大事」選抜に入らなくても落ち込まなかったワケ

――では、選抜入りできるかどうかで思い悩むこともなかった?

近藤 選抜を決めるのは秋元さんをはじめ、スタッフさんやレコード会社の方なので、自分が思い悩む云々よりも、日頃の積み重ねができているかどうかが大事なのかなと。なので「今回選抜に入らなかった」と落ち込むことはなかったです。

 私はデビュー曲で選抜入りしていなかったのですが、ありがたいことに、私がセンターを務めたカップリング曲のMVの評価がものすごく高かったんです。その曲のメンバーみんなが頑張ったから、それが評価されて、そのうち半分のメンバーが次の曲で選抜入りしてるんですよね。

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「AKBのお姉さん」というコンセプトでデビューした(写真=本人提供)

――頑張ったことが評価されていることで、前向きにやりがいを感じて活動をされていた?

近藤 そうですね。もちろん100%評価されることはないかもしれませんけど、世の中がいいと評価してくれたことはきちんと引き上げてもらえるので、自分の立ち位置を見つけるというのは常に忘れないようにしていました。

「私たちお風呂入ってなさすぎない!?」忙しすぎて真夏にシャワーすら浴びられないことも…

――デビューしてからは、多忙な日々を過ごされたそうですね。

近藤 真夏でもシャワーすら浴びられないことがあって。私はお風呂が大好きなので、それが本当にきつかったです。

 公演がある日は朝からヘアメイクをごってりした上で汗だくになるのに、そのあとそのまま公演や撮影があって、飛行機に乗って移動して、また朝になって、現地でリハーサルして。「私たちお風呂入ってなさすぎない!?」って。

 気持ち悪くなってきて、さすがに「えっ、無理なんだけど」と不満が爆発して、スーパー銭湯にみんなで連れて行ってもらったことがありましたね。

――プライベートの時間はありましたか?

近藤 SDN48は特別「恋愛禁止」のルールもなかったんですけど、本当に恋愛する時間もなくて(笑)。友達の結婚式も「どうせ呼んでも来れないでしょ」とだんだん呼ばれなくなっちゃったんですよね。

 

――そんな日々のなか、ファンの存在に支えられたことはありましたか。

近藤 お手紙をいただけることが多くて、家に帰ってから読むとすごく勇気づけられました。具体的に「この曲の、この振付の時の表情が可愛かった」とか「辛くないか、大丈夫か」とか書いてあったりすると、「見てくれているんだな」と思えてすごく嬉しかったんです。