「和歌山だと200万、300万円あれば、家が買える」

HIRO なんやかんやで、自分にとって楽しいことができないことですね。

 和歌山やったら、土地買ってガレージ建ててガレージライフしたりとか、家買ってDIYしたりとか。東京だと全部が高すぎて、手に入れても、「固定資産税が掛かるなあ」とか考えたり。和歌山だと200万、300万円あれば、家が買えるので。

 あと、自然も欲しいですね。ツーリングに行くにしても自然がなかったらイヤなので。東京でも奥多摩とかやったらいいんですよ。でも、奥多摩って東京に住んでても行くのが大変だし、自然のためだけに東京から和歌山に帰るのも大変だし。

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 名古屋とか静岡に住むことも考えたけど、「知り合いおれへんしなあ」と思って。それやったら、どうしたって地元が一番。

基本車移動のHIROさん

——東京と和歌山、人や付き合い方はだいぶ変わりますか。

HIRO 東京は冷たいです。普通に道を聞いても相手してくれない。和歌山の人やったら、そのまま10分か15分しゃべれるのにと思って(笑)。「おう、ついてこい、ついてこい」って車で連れて行ってくれたり。

 でも、ご飯は東京の方が美味しいお店が集まっていますね。食べ物だけは、たまりません。

——東京時代はマンションに住まわれていたんですか。

HIRO 最初、アパートで、マンション、アパート、マンション。で、最後は平屋の一軒家でした。引っ越し大好きなので。

——やっぱりマンションやアパートよりも一軒家がよかったですか。

HIRO 最終的に足立区の一軒家に住んだんですけど、長屋みたいに同じ平屋が連なってたんですよ。なんか、アパートよりも人付き合いがあって、それがすごく良かったです。

——和歌山以外に移る気は?

HIRO そこでなにかをするみたいな話があれば、ですけど。いまの状況では、べつに移動しようという考えはないですね。まだ、親もいるし。

 もう親父だけなんですけど、親父がもうええ年なので、面倒見なあかんなというのもあるので。75歳でまだメチャクチャ元気ですけどね。というか、元気すぎて困るんですけど。お盛んというか、普通にエロ本をずっと読んでます。

——達者ですね。

HIRO 親父、元気やなと思いながら。「なんで、その年でそれ読むねん」っていう。兄貴は長距離ドライバーで、家には1週間に3日いるかいないか。誰かひとりは家にいないと、なんかあったときマズいなと思って。いつ倒れるかわからんし。

 親父、エロ本を読むだけじゃなく、毎日8000歩も歩いてるんですよ。車も普通に乗ってて。だけど、車怖いじゃないですか。心配で、何回かこっそり後をつけたんですけど「ああ、こんな感じの運転か。イケるイケる」って。