「最初のとっかかりは炊飯器だったんですが、生活の中で絶対必要だと思っていたものをなくしてみても大丈夫だとわかった時の衝撃たるや! 土鍋で炊いてみたら意外と簡単に美味しそうに炊けるし、掃除機を使わなくてもワイパーで綺麗になる。こうあるべき、という思い込みをやめたら生活が身軽になりました」(著者のわたなべさん)
『スリム美人の生活習慣を真似したら』シリーズが30万部超のヒットを記録するわたなべぽんさん。最新刊『やめてみた。』は、不器用な著者が生活や人間関係の余分なものをどんどん手放して楽になっていく、爆笑コミックエッセイだ。
「一番反響が大きかったのが“もやもや人間関係”を卒業する回。話すと気疲れしたり、振り回されてしまう人とどう距離を保つかは難しいことですが、“友達関係は休んでもいい”と気づいてから楽になりました。縁あって親しくなったわけですから、衝突したり断絶したりせず時間をおいてまた楽しく会える日までお休み――。そう心がけたら、逆にお互い気楽になって交友関係も広がりました」
ぽんさんの本はダイエットもお片付けも、ハウトゥではない。心のあり方を変えるヒントが読者の心を掴み、ヒットに繋がっている。
「こうするべきああするべきという本を沢山読んできたけど、私は全然できなかった。なぜ自分はできないのかを掘り下げていったら、心にポイントをあてる本になったんです」
2016年7月発売。初版2万5000部。現在7刷11万部