「うちの人形は道具ではない」“どこから見てもかわいい”ラブドールを追求して48年…オリエント工業の社長が語る“競合他社との違い”とは?

『無機的な恋人たち』#2

濱野 ちひろ

なぜ女性からも支持されるのか

「リカちゃん人形の延長線上で等身大人形に落ち着く、という人もいれば、妹が欲しかったという理由で購入されるお客様もいらっしゃいました」

 と、大澤さん。他社の製品に比べ、アイドルのようなかわいらしさがあることが女性人気の秘密なのかもしれない。

撮影=濱野ちひろ

「造形の美しさや、技術の素晴らしさに感動してくださる女性のお客様は多いですね。アートの要素も含んで魅力を感じてくれているのだと思います」

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 ただし、女性用の男性型ラブドールの開発は考えていない。

「ニーズがあればもちろんやりたいのですが、肝心の需要が見えないからです」

 と、端的にその理由を大澤さんは説明する。

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 今後、ドール・ユーザーのインフラを整えていきたいと岡本さんは考えている。

人生の始まりから最後までをサポートしたい

「メイクやメンテナンスの方法を教える学校、結婚式場、病院、美容室、お寺など。私たちが普段使っているような重要施設を整える。ドールの人生の始まりから最後までサポートできるようなインフラです。ドールが大好きな人たちが集まって、コミュニティが活発になれば。そして、そういった人々にとって必要なものを提供できれば」

撮影=濱野ちひろ

 オリエント工業が顧客第一で考えていることがわかるサービスに、人形供養がある。役目を終えた等身大人形を引き取り、供養するのだ。当然ながら海外にはそのような発想自体が存在していない。