「娘さんもいかがですか?」3歳で芸能界入りした“きっかけ”
――アイドルになる前に、芸能活動の経験はあったんですか?
清水 はい。実は、子役の経験もあるんです。元々、兄が芸能事務所からスカウトされて、入所の話し合いをする日に母が私を連れて行ったら、目に留めてくれた事務所の方から「娘さんもいかがですか?」と言われて、3歳で芸能界に入りました。子役時代は、おむつのCMや再現ドラマに出演していたこともあるんです。
でも、そんな機会は少なくて、歌やダンスのレッスンを受けながら、オーディションを受けては落ちての繰り返しでした。だから、中学時代に「やっぱり女優さんは違うかもしれない。私はAKB48になりたい」と母に相談して、事務所の方にも相談したら「ここでは叶えられないと思う」と言われたので、退所しました。
――NMB48以前には、「FUJIYAMA Cover Girls」というグループでアイドル活動の経験もあったそうですね。
清水 子役で入った事務所を退所したあと、たまたま見つけたオーディションを受けたんです。中学3年生から高校2年生にかけて、東京を中心に活動していました。
ステージで歌って踊り、パフォーマンス後にはお客さんとチェキを撮るようないわゆる地下アイドルで。憧れのアイドルになれたはずなのに「想像していたものではなかった」と、当時は思っていました。
私がいた当時の「FUJIYAMA Cover Girls」は、メンバーが11人いたんです。でも、小さなライブハウスでお客さんはメンバーの人数より少なく、5人しか集まらない日もありました。
それでも「いつか報われる」と思っていたんですけど、与えられたステージをこなすうちに、だんだん「AKB48さんのような活動ができるわけじゃない」と気がついたんです。迷いもあった中でちょうど、高校2年生で進路を考えはじめた時期に「現体制終了」と運営側から告げられて、一緒にやってきた11人のメンバー全員で辞めました。
「母の帰りを待つあいだに本屋に寄ったんです」NMB48のオーディションに応募した経緯
――そして、高校3年生の春。2016年4月に17歳でNMB48の5期生として加入しました。数ある48グループの中で、なぜ、NMB48のオーディションを受けたんでしょう?
清水 NMB48の1期生だった山本彩さん以外に、推しメンがいなかったので。でも、元からメンバーになりたいと強く思っていたわけではなかったんです。オーディションを受けるきっかけは、本当にたまたまでした。
家の鍵を忘れてしまい、母の帰りを待つあいだに本屋に寄ったんです。大好きな橋本環奈ちゃんが表紙の雑誌を読んでいたら、NMB48の5期生オーディションの情報が載っていて、その場ですぐに母へ電話をかけて「受けていい?」と聞いたら「いいよ」と言ってくれました。
でも、その情報を見つけたのが締め切り当日だったんです。すでに夕方だったので「23時59分」の締め切りに間に合わせるため、急いで写真を撮り、アピールポイントなどもまとめて、メールで送ってみたら書類審査に受かっちゃいました。




