「彼女はストイックな役作りをする女優。今回もふくよかな老け顔を披露、見事にリアルな母親像を作りこんでいます」(芸能関係者)
9月29日にスタートしたNHK朝ドラ「ばけばけ」。ヒロイン松野トキの母親・フミを演じるのが、女優の池脇千鶴(43)だ。
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視聴者から驚きの声があがったシーン
「ばけばけ」の時代設定は明治期。欧州出身の作家小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻、小泉セツがモデルだ。ヒロインをオーディションで選ばれた髙石あかり(22)が演じる。
「池脇さんが演じるのは娘を叱咤激励する肝っ玉母ちゃん。第3話のトキを抱きしめる場面では手に年季の入った皺が刻まれており、視聴者から『この手まで役作りなのでは』と驚きの声があがりました」(同前)
10代で見せた“並々ならぬ決意”
池脇も朝ドラ「ほんまもん」(2001〜02年)のヒロイン出身だ。まず1997年に「三井のリハウスガール」としてデビュー、99年に彼女の地元・大阪を舞台とした映画「大阪物語」で映画初主演。その「大阪物語」で脚本を担当、2003年の主演映画「ジョゼと虎と魚たち」でメガホンをとった犬童一心監督がデビュー当初を回想する。
「彼女は演劇を学んだわけではないですが、初めて会ってすぐに『この人となら物語を作れるな』と感じましたね。『大阪物語』はその名の通り、大阪の少女を描いた作品ですが、大阪出身の池脇さんは、それまでの自分の人生の背景を作品に見事に投影しているように思いました」
10代にして並々ならぬ決意が感じられたという。
「彼女は役者に『就職』したんです。当時から『演技をすることで食べていきます』と話していました。今もそれを続けているに過ぎないのでしょう。だからこそ演技以外ではスタッフに非常にフランクで、ごく普通に接する方です」(同前)





