2024年放送の『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』(テレビ東京系)で共演した俳優の柄本時生(36)とさとうほなみ(36)が、11月13日に結婚を発表した。
柄本時生は、日本を代表する名優・柄本明と、2018年に惜しまれながら逝去した個性派女優・角替和枝の次男として知られる。兄はNHK大河ドラマ『光る君へ』で藤原道長を演じた柄本佑で、2012年に女優の安藤サクラと結婚。そんな華麗なる芸能一家に加わったさとうに改めて世間の関心が向けられている。
「ゲスの極み乙女」の活動休止→女優業を本格化
さとうは、2012年に川谷絵音らと男女混合4人組バンド「ゲスの極み乙女」を結成。ドラムス担当、“ほな・いこか”として音楽活動を続けるかたわら、2017年に『黒革の手帖』(テレビ朝日系)でさとうほなみとして女優デビューを果たす。
しかし、実は2002年~2004年頃にも子役として舞台や映画に出演していたさとう。ゲスの極み乙女の結成後は音楽活動に専念していたが、胸の内には芝居への熱意が残っており、バンドの活動休止をきっかけに女優業を再開させたという。
NHK連続テレビ小説『ばけばけ』にはヒロインオーディションに参加したのをきっかけに出演が決まった。さとうが演じるのは、農家の家に8人兄弟の長女として生まれ、借金を背負った家族を養うために遊女となったなみ。実在しないオリジナルキャラクターだが、さとうがなみとして見せる真に迫った演技をみるにつけ、現実に存在していたのではないかという気がしてくる。
“生々しさ”は女優・さとうほなみを語る上で、重要なワードである。さとうは、2021年にNetflix映画『彼女』(廣木隆一監督)で夫のDVに耐えかね、水原希子演じる自分に思いを寄せていた高校の同級生に夫を殺させた上で一緒に逃避行に出る女性の屈折した感情を見事に表現し、高い評価を得た。
そのインタビューで、「俳優業は人間のかっこ悪いところも、汚いところも表現するもの。映像の中にいながら現実世界に“生きている人”と思わせるような演技をしたいと常々思っていたのですが、今回は少しそこに近づけたような気がしています」(※1)と語っていたのが印象的だ。




