山の上には何がある?
そんな浦賀を取り囲む山の上は、いまでは切り開かれて住宅地になっている。浦賀駅の裏手の山もそうだ。
えっちらおっちらと線路に沿って急な坂を登ってゆくと、急斜面に張りついて建てられている家々が並ぶ。
山の上までたどり着くと、そこは「浦上台」と呼ばれるニュータウン。
大きな一戸建て住宅から少々古めかしい団地様の建物、そしてちょっとした商店など色とりどりだ。
三浦半島の端っことはいえ、京急線で東京都心までは1時間。絶対座って通勤できるのだし、都心への通勤圏内としては案外悪くないのかもしれない。
そんな裏山のてっぺんの道に立つと浦賀とは反対、北側の海に向かう下り坂。遠く海の向こうにうっすら浮かぶ高層ビル群は、横浜や川崎、東京のそれなのだろう。
海沿いの大通りを歩く
山から降りて、海沿いを歩こう。浦賀の町は、湾が大きく陸に食い込むような形をしている。そしてその湾沿いに、東へ西へ県道が走っている。メインストリートになっているのは、どちらかというと西側だろうか。
駅に近いところから、造船所の塀に沿って進む。久里浜方面と結ぶバス通りにもなっているようだ。
飲食店からスーパーまで、何かと賑わっている通りである。途中から坂を登れば浦賀丘などのニュータウンにつながっていて、高台と行き来するクルマや人も少なくない。
さらに南に進み、浦賀ドック跡の入口の横を通り過ぎる。西叶神社の鳥居の前を通って少し先に、渡船場が見えてきた。
海が陸に深く切れ込む浦賀では、その東と西を結ぶために渡し船が運航されているのだ。








