金沢といえば、言うまでもなく日本を代表する観光都市だ。北陸新幹線に乗ったら東京から2時間半足らず。だから、気軽に行けるといえば、まあその通りだ。
しかし、だからといって今週末にでも金沢に行こうかな、というほどにはことは簡単ではない。昨今ではインバウンドやら何やらで新幹線はとにかく混んでいるし、もうすぐ例の春節というヤツもやってくる。きっと、金沢のホテルもお高くなっていることでしょう……。だから、おいそれと気軽な気持ちで遊びに行くには、ちとハードルが高いのだ。
では、どこか代わりになるところはありませんか……と、つらつら地図を眺めていたら、首都圏にも「金沢」があった。
京急線“ナゾの北陸っぽい駅”「金沢八景」には何がある?
横浜市南部は金沢区。京急線にも金沢文庫・金沢八景という駅がある。調べてみると、どちらもすべての電車が停まる主要駅の中の主要駅。特に金沢八景駅などは、逗子方面に分かれる支線の逗子線の分岐駅にもなっている。
それに、「八景」というからにはきっと見目麗しい景勝地に違いない。そういうわけで、横浜駅から京急線の快特に乗ったらおおよそ20分。京急線の要衝のターミナル・金沢八景駅にやってきたのである。
横浜駅と金沢八景駅の間、快特は上大岡駅とお隣で車庫のある金沢文庫駅にしか停まらない。そして、金沢八景駅のひとつ先の追浜駅はもう横須賀市。だからこの駅は、横浜市にあっては南の端っこの駅ということになる。
そんな金沢八景駅は、背後の西側に権現山という小さな山を抱え、東側に町が広がる立地にある。ホームは2面4線、橋上に改札を持つ。改札を抜けて東側に出ると、そのまま駅前広場を覆うペデストリアンデッキ。そこからシーサイドラインという新交通システムの駅にも繋がっている。