お尻の下にちりとりみたいな容器を置いて……
その後、言われるがまま仰向けの状態で膝を立て、ズボンとオムツを下げ、お尻丸出しで腰を浮かせると、お尻の下にそのちりとりみたいな容器を置いて、そこに排泄すればいいと指南を受けました。そして、看護師さんは軽く布団を私の足に掛けて、病室のドアの窓のカーテンも閉めて、速やかに退出してくれました。
奇妙な体勢での排泄作業で、リラックスもできず、上手く力むこともできなかったですが、なんとか漏れそうな部分は処理ができ、ひとまず便意を凌げました。
用を足し再びナースコールで看護師さんを呼ぶと、看護師さんは慣れた手つきで、淡々とイヤな顔一つせず、私の黒い便が入った容器をお尻の下から取り出し、私にお尻を拭く用のウエットティッシュ的なものを渡し、どこかへ便を片付けに退出しました。
平然と赤の他人の下の世話をするその姿はとても眩しかったです。
尿道に管が刺さっている状態で、ベッドから出られない2日間に何度もちりとりみたいな容器で用を足しましたが、慣れることはなく一度も落ち着いて用を足すことはできませんでした。大をしても、小をしても、スッキリはせず、もどかしさを抱え続けていました。
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【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】
▼いのちの電話 0570-783-556(午前10時~午後10時)、0120-783-556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
▼よりそいホットライン 0120-279-338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)
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