昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2018/07/28

杉田水脈 自民党・衆院議員
「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です」

BLOGOS 2014年11月6日

2014年、衆院本会議で質問する杉田水脈氏 ©時事通信社

 次世代の党に所属していた頃の杉田氏の国会での質疑からの抜粋。杉田氏は国会に提出されていた「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律案」を厳しく批判。「本来日本は(中略)世界で一番女性が輝いていた国です。女性が輝けなくなったのは、冷戦後、男女共同参画の名の基、伝統や慣習を破壊するナンセンスな男女平等を目指してきたことに起因します」として、「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です」と言い放った。

「女性の活躍推進」は安倍政権の主要政策の一つだが、杉田氏は批判の論拠としてジェンダーフリー教育を考えるシンポジウムでの「結婚や家族の価値を認めないジェンダーフリーは文化の破壊につながる」という安倍首相の発言を引用している。杉田氏の思想の背後には安倍首相がいる。

安倍晋三 首相
「稲田朋美を見習え」「どんな形でもいいから国会に上がってきなさい」

『週刊文春』8月2日号

©文藝春秋

 杉田氏は2012年12月に日本維新の会から出馬。小選挙区では敗れたが、比例近畿ブロックで復活して初当選。その後、落選を経て昨年の衆院選で自民党の比例中国ブロックから出馬し、2度目の当選を果たしている。

 彼女を自民党に引き入れたのは安倍首相だった。12年5月、当時は野党議員だった安倍氏は杉田氏と議員会館で面会し、上記のように激励したという。昨年の衆院選で自民党から出馬することになったのは、ジャーナリストの櫻井よしこ氏によると安倍首相が「杉田氏は素晴らしい」と讃え、萩生田光一官房副長官が熱心に勧誘したからだ(「櫻LIVE」2017年9月29日)。

 安倍首相によるスカウトの経緯は稲田朋美氏のときと同じである。稲田氏は「自民党で百人斬りの話を講演する機会があって、そこにいた安倍(晋三)幹事長代理の目に留まって、私は政治家になったんですね」と語っている(産経ニュース 2015年12月19日)。

 杉田氏はLGBTへの蔑視、差別的な世界観、人権意識の希薄さを隠そうとしないが、文筆家の古谷経衡氏は「いわゆる『保守界隈』一般において、広く普遍的に観られる言説であり、杉田議員のような世界観の開陳はあくまで氷山の一角に過ぎない」と述べている(Yahoo!ニュース個人 7月24日)。コラムニストの小田嶋隆氏は「二階幹事長が杉田議員の発言を大筋において容認しているのは、『彼女の見解こそが自民党支持者の大勢を占めるサイレントマジョリティー層の総意だから』だ」と指摘する(日経ビジネスオンライン 7月27日)。

元祖「ネット右翼のアイドル」の反応は?

 杉田氏は、安倍首相が言いたくても言えない主張を代弁しているだけなのかもしれない。なお、稲田氏は7月24日、ツイッターに「私は多様性を認め、寛容な社会をつくることが『保守』の役割だと信じる」と書き込んでいた。

この記事の写真(6枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー
z