――現在のトーク中心の動画からは、考えられないですね。
かおり 最初は話すことを事前にメモして、しゃべる練習をして、何度も撮り直しながらやっていました。
でもやっているうちに慣れてきて、「あれ、私画面に向かって話すの得意かもしれない」って気づいたんです。YouTubeを始めていなかったら、自分の特技にも気づけなかったかもしれません。
「つまらない人生じゃなくなった」YouTubeを始めたことで生活はどのように変化したのか?
――仕事をしながらYouTubeを更新するのは、大変では?
かおり これまでダラダラ何時間もネットサーフィンしていた時間が、YouTubeの撮影や編集に置き換わっただけなので、全く大変ではないんですよ。
それに、「稼ごう」と思ってYouTubeを始めたわけではないし、「やりたい」という自分の気持ちに従って行動しているからか、何度撮り直しになっても、再生回数があんまり伸びなかったとしても、楽しいし飽きないんですよね。
――YouTubeが趣味になった?
かおり まさにそうです。これまで趣味らしい趣味がなかったからこそ、「やっと私にものめり込むものができた」「つまらない人生じゃなくなった」と嬉しくて。
仕事終わりに2、3時間ぐらい撮影して、そこから朝まで編集して、少し寝て会社に行く、なんてこともありました。
――どのくらいのペースで動画を投稿していたのですか?
かおり 今も昔も、月に2、3本ぐらいです。マメに更新しているわけじゃないのに、どんどん登録者数が増えて、つながりも増えていってありがたいですね。
「ボーナスが260万円動画」がバズって登録者数が急増
――初めて動画が「バズった」と感じたのは、いつですか。
かおり 2022年の夏だったと思います。ボーナスが260万円出たって動画を公開したら、1週間くらいかけてじわじわ伸びていって。毎日のように、登録者数が2000人くらい増えていきました。
――ボーナス260万円は、インパクトが大きいですね。
かおり そうですね。「外資系の大企業勤務」や「年収1000万円超えOL」というのも、YouTubeではすごく武器になりました。

