「お金を払い続けるのはもったいない」なぜ賃貸マンションに住まなかったのか

――賃貸マンションに住むという選択肢もあったと思いますが、なぜそうしなかったのでしょうか。

かおり 私の実家が、地主なんですよ。だから、物心ついた頃から「自分の土地がある」「持ち家がある」のが当たり前でした。大学生の頃や、就職してからは、賃貸マンションで一人暮らしをしていたこともありましたが、「自分のものにならないのに、お金を払い続けるのはもったいないな」っていつも思っていたんです。

 でも当時はローンを組めるような社会的な信用も、購入できるお金もなかったから、「買いたいのに買えない!」ってイライラしてました(笑)。

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――イライラしていた?

かおり 私、我慢できない性格なんですよ。普通の感性なら、欲しいものがあってもそれが自分の身の丈にあわないと思ったら、諦めますよね。

 でも私はそれができない。我慢すると、イライラして自暴自棄になって、暴食したり、好きでもないお酒を飲みすぎたりしちゃうんです。で、結局お金がなくなっていく。

 だから、私の場合は「買えないから諦める」じゃなくて、「買える自分になる」道を選択しなきゃいけないんです。

現金でレクサスを購入した東堂かおりさん(YouTubeチャンネル「OL毒女ちゃん」より引用)

数年前までは「お前やばいよ」って言われるような人生だった

――給料の高い外資系の企業に転職したことで、「買える自分」になれたわけですね。

かおり 私、数年前まで「お前やばいよ」って言われるような人生を送っていたんですよ。人に話すのがためらわれるような失敗もたくさんやらかしてるんです。

 思い立ったら、良くも悪くも即行動しちゃうタイプで。行動するときは、何も考えていない。とにかく思いついたことに手を出してきました。

 例えば、「貧乏から抜け出したい」と思ったら、キャバクラで働いてみたり、レンタル彼女をやってみたり、お金に余裕がある人と付き合ってみたり、転職を繰り返してみたり。「これなら貧乏から抜け出せるんじゃない?」と思ったことを、片っ端から試していきました。