YouTubeで月収やボーナスを赤裸々に公表→同じ会社の人に「こいつ◯◯の社員だ」とバラされ…

――外資系の大企業勤務という肩書きが、YouTubeの再生数や登録者数にも影響した?

かおり それは間違いなくあると思います。あと私、動画の中で結構強気なことを言っているんですよ。それでも炎上しないのは、「外資系でバリバリ売上を挙げている営業職のOL」っていうイメージがあるからだと思うんです。

 もし私が、今でも男性に奢ってもらう生活をしていたり、低賃金でブラック企業で働いていたりしたら、「何こいつ」と思う人も多いはず。大企業勤務で自分で稼いでいる実績があるから、強気の発言も受け入れられやすいのかな、と思っています。

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――そのYouTubeが会社にバレてしまったそうですね。

かおり 登録者数が2万人を超えたくらいのとき、会社の若い子が偶然、私のチャンネルを見かけたみたいで。そこから一気に広がって、動画のコメント欄で、同じ会社の人に「こいつ◯◯の社員だ」とバラされたこともありました。

――同じ会社なのに、どうしてそんなことを……。

かおり 真面目で正義感が強い人が多いので、「顔出してこんな活動して、会社はちゃんと把握しているの?」と心配だったのかもしれませんね。月収やボーナスを赤裸々に公表したり、捉え方によっては会社の愚痴のような動画も投稿していたので。

 

偉い人から突然「誰もいないときにお話ししましょう」と…会社に“身バレ”した結果

――会社からは何か言われましたか?

かおり 偉い人から、突然「誰もいないときにお話ししましょう」と呼び出されて。最初は「仕事でとんでもないミスをしてしまったか」「ついにクビを切られるのか」とビクビクしていました。そしたら、YouTubeのことだと。

――どんな話をしたのでしょうか。

かおり 会社としてはYouTubeをやめてほしい、続けたいなら退職してほしい、という雰囲気でした。でも法律や会社の規則を破っているわけじゃないし、表彰されるくらいの営業成績を残していて仕事にも影響は出ていないから、私は仕事もYouTubeもやめるつもりはなくて。

――どう対応したのですか。

かおり 弁護士に対応方法を聞いて、自分で会社と交渉しました。その結果、「あまり過激な発信はしないように」と注意されたものの、副業申請を出せば認めてもらえることになって。今は、会社公認でYouTuberをやっているので安心してください(笑)。

撮影=三宅史郎/文藝春秋

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