男性2人組の“チャレンジ”

「コスプレしてる人としか写真撮ってくれないんじゃない?」

「でも、そんなこと言ってたら出会えません! 行くぞ!」

 

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渋谷区では平時からエリアを絞った路上飲酒禁止策がとられている

 その後、無事に写真を撮ってもらえた彼らは、“出会えた”かどうかはともかく、満足げな表情を浮かべていた。

「イベントそのもの、非日常を楽しみにきました」

 そう語るのは衣装を用意したため、どんな天気だろうと渋谷に繰り出すことを決めていたという2人。なかなかコミュニケーションの輪に入っていけていなかった、先ほどの男性2人組が写真を求めていたコスプレ参加者だ。

雨でも傘をささずに渋谷を練り歩く ©文藝春秋

 女性は普段は営業コンサルとして働いているという。

「会社の人は、私が今日ハロウィーンに来ていることを知らないです。もし、気づかれたら『面白いな~』くらいの反応じゃないですかね。

 一度問題になった年(注:2018年の軽トラ横転事件)があったから、渋谷のハロウィーンが好き嫌い分かれるのはしょうがない。でも、逆にそこから人が減ってきているのは『いいかな』って」

 2~3時間ほど非日常の空間を楽しんだ後、それぞれ自宅に帰るそうだ。