孫を1人で育てていた警察官を殺害した結果…

 ヘイマーはまずバロウ・ギャングが国内で英雄視されていることを問題とし、中でも特に人気の高かったボニーを失墜させるべく、彼女が保安官の頭を撃ちながら笑っていたなどとデマを流布した。

 ボニーは逃走経路を確保するのが役割で実際の強盗や殺人には加担していなかったが、こうした印象操作により、彼女をはじめとするバロウ・ギャングに批判の声が増していくことになる。

 さらにクライドらが殺害した保安官の婚約者が葬儀にウェディングドレスで参列したり、自身の孫を1人で育てていた60歳の巡査をも殺害した事実が公表され、バロウ・ギャングはより悪評を高め、どこに潜伏してもすぐに住民に発見・通報されるようになってしまう。

次の記事に続く 130発以上の弾丸で体中が“ハチの巣”に…警官9人、民間人4人を殺害《世界一有名な犯罪者カップル》の末路(海外の事件・1934年)