したがって経営陣にも平社員にも「週休3日」のファンが多いのです。

本記事では、ドイツ人女性のお話を通して、「オンとオフをはっきりさせる」「会社の制度が許す限り、自分に合う働き方を追求する」という2点を紹介していきます。

週休3日で働くプロジェクトマネージャー

カトリンさん(Katrinさん、55歳、女性)、ドイツ在住。週休3日で、経営コンサルティティング会社のプロジェクト・マネージャーとして勤務。

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希望すれば週休3日が実現する

「週休3日が私に一番合う働き方。このスタイルを変える気はないわ」。

こう語るのはミュンヘン在住のカトリンさんです。

プロジェクト・マネージャーとして働くカトリンさんは、3年半前から「月曜日から木曜日は9時から16時まで働く」、そして「金曜日はお休み」という働き方です。

取材でカトリンさんに仕事の詳細を聞いている中で、彼女は「Ich bin eigentlich Mädchen für Alles!」(プロジェクト・マネージャーではあるけれど、実際には、会社の中の雑用はなんでもやる『なんでも屋さん』なの!)と言って笑いました。

日本の感覚で考えると、「なんでも屋さん」こそ随時会社にいるべきで、休みは取りにくそうですが、そうでないのがドイツなのです。

今の会社に入ってから3年半だというカトリンさんは、最初から「週休3日」を希望すると伝えた上で入社しました。

あらかじめそのような働き方を希望した理由は、カトリンさんがかねてより「週休3日が自分に合っている」と感じていたからです。

というのもカトリンさんには現在21歳の娘がいますが、娘が小さいときは別の会社で「時短」で働いていました。

子供が4歳のときに「フルタイムに戻って」と当時の職場に言われ、一度はフルタイムに戻しましたが、仕事と子供の狭間で強いストレスを感じたと言います。

したがってその後、勤務スタイルを再び時短に戻してもらいました。