林芳正総務相(64)が2021年の衆院選で、元官房長官に対する不可解な「労務費」の支出を収支報告書に計上していたことが分かった。元官房長官本人が「週刊文春」に証言し、自身が領収書にサインしたことを否定した。実態と異なる収支報告をしたのであれば、林氏側の虚偽記入だった疑いがある。

林芳正総務相 ©時事通信社

「自分の字じゃあない。事務所で誰かが代筆したのか……」

 この元官房長官は河村建夫氏(83)。林氏の「選挙運動費用収支報告書」によれば、21年10月18日付けで〈河村建夫〉〈無職〉に1万円を「労務費」として支払ったことになっている。河村氏の名前が書かれた領収書も添付されていた。住所欄の記載などから、河村元長官のことで間違いない。

 だが、河村氏に領収書を見せて尋ねると、次のように話す。

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「いや、これは自分の字じゃあない。事務所で誰かが代筆したのか……」

河村元官房長官の名前が

 そして、そもそも労務を手伝った認識がないと証言するのだ。

◇◇◇

 何が起きているのか。11月26日(水)配信の「週刊文春 電子版」および27日(木)配信の「週刊文春」では、これまで報じてきた24年衆院選の林氏の“買収疑惑”だけでなく、21年の選挙でも200人近くに「労務費」を支出したとする収支報告書の中身を新たに詳報。そして河村氏が絡むこの“ニセ領収書”疑惑についても検証している。

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