AVは日陰の仕事、それでもみんな真剣に撮影するプロ

「AVは日陰の仕事だよ。それでもみんな真剣に撮影をするプロなんだ。カメラさんも、音声さんも、照明さんも、『オレたちに任せとけ』っていうプライドを持って仕事に向き合っていることに感動して」

 そうこうするうち、銀次さんには出演依頼が次々と来て、バイトのシフトに入れなくなった。すでに結婚していた銀次さんは家族を養うため、男優で生計を立てるようになる。

 あれから30年以上経った。これまでに「抱いた」女優はおよそ6000人。今も副業などをすることなく、男優だけで生計を立てている。

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「最近はAV女優をアイドルみたいに扱う風潮があるけれど、オレはああいうのはちょっと違うと思っている」 

 銀次さんはあくまで「自分は日陰の人間だ」と語る。それでも3人の子どもは、大学まで行かせた。銀次さんには今、2人のお孫さんもいる。

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