映画「冤罪のつくりかた」で久々の主演
――現在はお仕事も復帰されていて、IR汚職を題材にした映画「冤罪のつくりかた」では主人公の東京地検特捜部の冷徹な検事を演じます。
加藤 映画の主演は久々です。今回の作品の題材が難しくて。1ミリも私が共感できる役ではなくて。自分の過去とかをいろいろ思い出しながら、つぎはぎでくっつけながらやっています。でもすごく楽しいですね。
――子育てをしながら働くことで変わった点はありますか。
加藤 今までは家に帰ってもずっと演じていた役のままでいたんです。仕事をオンだとすると、それまでは寝ているか、ゲームで自分じゃないキャラになるのがオフでした。でも今は家に帰ると母親に変わるし、子供は子供で「今日はずっとレゴしてたよ」と全然違う世界の話をしてくれます。それはすごくいいオンオフの切り替えになっています。
演じてみたい役とこれからのキャリア
――母となり、そして40代を迎えました。今ならこういう役をやれるというのはありますか。
加藤 結婚する前に子供を持つ親の役をやらせていただいた時、子役の子とどう接していいか全然わからなくて。「アドリブで」と言われても、子供への接し方がわからず、何にも話せなかったんです。変な話、自分の人生として経験がないから、経験をするために子供はいつかもうけたいなという思いもあって。気づいたら4人になってたんですけど。なので母親役や、そうじゃなくても子供と関わる役を演じたいですね。
――お子さんは加藤さんのお仕事は理解はされているんですか。
加藤 セリフの相手もしてくれて「ママ、そこ違うよ。そこはちゃんと敬語で言って」と注意してくれます(笑)。
――キャリア的には今後どういうことがしたいですか。
加藤 俳優業は続けていきたいです。10代の時は見た目から、中学生なのに高校生、大学生の役をいただいていましたけど、自分の年齢や精神年齢と同じ役が来ないことが多かったんです。
それが40代に入って帳尻が合ってきている。なんなら自分の年齢よりもちょっと若く見られるようになると、余裕をもって芝居に向き合えるのかな?っていうのは次のステージになるのかなと思ってます。
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