俳優、モデル、さらにアニメやゲームが好きな“オタクタレント”のパイオニアとして活躍した加藤夏希さん。現在は4児の母として忙しい日々を送りながら、俳優としての活動を再開している。そんな加藤さんに結婚相手の決め手は「ドラゴンクエストX」だという話から、子供とゲームする際に注意していること、そして40歳となった今やりたいことなどを聞いた。(全4回の4回目/最初から読む)
◆◆◆
ゲーム『ドラゴンクエストX』がもたらした結婚
――加藤さんは2014年に結婚されて、現在は4児の母でもあります。お相手とはゲーム「ドラゴンクエストX」を通じて仲を深めたそうですね。もともとお知り合いだったんですか。
加藤夏希さん(以下、加藤) よく行く店で一緒で、顔は知っているけれど名前は知らないという感じでした。グループが違ったんです。
ある時、私のいるグループで「『ドラゴンクエストX』をみんなでやろうよ」となったんです。ゲーム上でチームを作れるので「チームリーダーを誰にしよう? じゃあ一番最初からゲームをしている人にしよう」となった時、「別のグループのあの人が発売日に買ってやってるよ」「じゃあチーム入れようよ」となって。そこから夫との交流が始まりました。
――加藤さんはゲーム内で守ってもらえることが好きになったポイントだとか。
加藤 彼が使うキャラは武闘家で、私は僧侶だったんです。「ドラクエX」って装備が重ければ、ボスを抑え込めるんですよ。そういうタンク役を夫はしていて、その姿がかっこよくて、「ええ、私のために大変な思いを」と思っちゃって(笑)。
――加藤さんは姫プレイ(ゲームがそれほどうまくない人が仲間のプレイヤーに助けられながらゲームをプレイすること)がいいんですよね。
加藤 そうなんです。姫プレイがしたくて、したくて。
――それだと最初はお相手本人というよりも、ゲーム内の武闘家に惚れているわけですよね。
加藤 最初はそうです(笑)。私の使う僧侶キャラは回復呪文が得意なんですが、ゲームがうまい人は「回復が遅いよ」「さっきのターンは1人じゃなくて全体を回復しないとダメじゃん」とか厳しい人が多いんですよ。でも、彼は厳しくなくて。「えっ、理想的」と思って。
それこそ武闘家というキャラクターの見た目と中身も最高すぎると思って。そこからゲームのオフ会でも話すようになって、プライベートでも一緒の時間が増えていきました。

