デンマーク人の休暇の楽しみ方は、ちょっと違います。

もちろん、みんなが行く人気スポットを見てみたいという気持ちはありますが、それよりも「ゆっくり楽しみたい」という気持ちが勝ちます。

人気のお店に行っても、長蛇の列を見ると「うわぁ、並んでるね。やめよう」とスルーすること多々。混雑している場所には長時間滞在できず「そろそろ、切り上げようか。いい空気が吸いたい」と、外に出ること多々。

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混雑している場所や、長蛇の列は、デンマーク人にとってはかなり「特別な場所」。よっぽど情熱を持っていることであれば、頑張って行きますが、そうでない限りは「まぁいいや」とサクッと諦めます。

静かな場所でゆったり息を抜く

人気の観光地訪問もしますが、デンマーク人が好むのは「いい空気が吸える場所」。

窓やバルコニーがない部屋や、人口密度が高い場所は、あまり好きではありません。自然に囲まれた場所、静かで穏やかな場所、新鮮な空気を吸える場所……。こういった場所を好みます。

そんなデンマーク人と一緒に過ごしていて、私の旅行の仕方も変わりました。

以前はガイドブックにある「人気スポット」に足を運んでいたのですが、今では、疲れる人気スポットよりは、あまり知られていなくても、気持ち良くゆったり過ごせそうな場所の方が魅力的に映ります。

混雑している人気スポットを訪問した後は、どこか静かな場所でゆったり息を抜きたくなるのです。

話題性がなくても、その土地ならではの文化を感じられてホッとできる場所に行くと心が休まる。

これは、私がデンマーク人に学んだ一つの知恵です。

1日の予定を詰め込み過ぎない

余暇にもしっかり予定を立ててタスクのように色んなことをこなす人と、予定は程々にして、その場の空気を楽しむ人がいます。

デンマーク人は後者です。

その場の空気を楽しむために、予定はざっくり大枠だけ決めて、あとはその場の気分で自由に動けるようにします。

予定を細かく決めると「次はこれをしなくては」と義務感が発生してしまい、目の前のことを十分に味わうことができなくなってしまいます。仕事ではないのですから、休暇中に「義務感」はいらないのです。