――学校というコミュニティは向さんにとって助けにはならなかったのですか?
向 まだ両親の別居が始まる前の小4の頃から、不登校になっていました。勉強は割と得意だったし友達もいたのですが、とにかく退屈で。ある日、学校に行ったふりをしてマンションの上の階に隠れていて、母親が仕事に出たのを見計らって家に戻る、というのが最初でした。それがまんまと成功して「学校にいやなら行かなければいいのか」と大発見をした気分でした。
――家にいる間は何を?
向 テレビを見たり、ゲームをしたりでしたが、家にパソコンがきた時は興奮しましたね。新しい世界を見つけた感動で、1日中ネットサーフィンをしたり、すぐにオンラインゲームにもハマりました。学校に行かなくても全然退屈しなかったです。
――学校へ行かないことに両親の反応はどうだったのですか。
向 最初は怒られましたが、めげずに不登校を決め込んでいたら次第に何も言われなくなりました。父親も仕事がキツかったのか精神安定剤のようなものを飲んでいて、もしかしたらそれで僕の逃避行動にも理解を示してくれたのかもしれません。
「ある時期から、知らない女性が家にいるようになりました」
――そして父親との2人暮しになっても、不登校は続いた?
向 たぶん卒業まで1日も行かなかったと思います。たまに友達が放課後にうちに来て、遊びに誘ってくれることもあったんですけど、でもすぐに飽きて帰りたくなる、そんな子供でした。ただある時期から、知らない女性が家にいるようになりました。
――母親とは別の女性、ということですか?
向 そうですね。離婚していた時期も再婚してからも不定期で女性がいた記憶があります。
――小学生の向さんとしては、母親ではない女性が家にいるのは複雑な気持ちになりませんでしたか。
向 その人と会話することもないし、かといって嫌悪感があるわけでもないので特に何か思ってはいなかったですね。しいていえば子供ながらに「なんかエロいな」という目で見ていた気がします。
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