――伊達さんは結婚で心がオープンになり、パートナーは心の切り替えが上手くなった。
伊達 家族も職場の人も、彼が穏やかになったと言いますね。以前は完璧主義で怖かったらしいです。でも、仕事に真摯に取り組む姿勢は、結婚しても変わりません。休みの日でも「大事なお客様の予約が入った」と店に向かいますし、四六時中、常に予約状況を確認しています。だから私のライバルは、予約表なんです(笑)。
――仕事に情熱を捧げている人が結婚の条件でしたよね。
伊達 彼は今の仕事を天職と思っているみたいです。オーダー時のさりげない会話で、その人の価値観を感じ取れたり、人生に触れられたりすることがたまらなく好きみたい。そしてその人たちに芳醇な時間を提供し、満足してもらうことに達成感を感じているようです。だから、たとえ休みであってもその機会を逃したくないと。
私のテニスに対する考え方と通じる部分もありますね。
――SNSでツーショットが公開されるたびに、「イケオジ」と話題になっていますね。
伊達 イケオジと言われるのは嫌みたいです(笑)。お店で冷やかされるのが苦手なようで。
「お互いの過去を尊重しているし、大事にしています」
――大人婚の良さをどんなところに感じますか?
伊達 お互いの人生を丸ごと認められることですかね。2人が生きてきたそれぞれの人生をまるっと尊重し、そこから2人で歩みを整えていく。私がかつて結婚していたことは紛れもない事実で、再婚したから消えるわけでもない。過去があるから今があるという前提で付き合ってきたので、昔のことを話さないということはないですね。
大人婚のすべてがそうだとは言わないけど、少なくとも私たち夫婦はお互いの過去を尊重しているし、大事にしています。だってそういう過去があるから、今素敵な彼になっているんですから。
――お幸せそうです。
伊達 はい。2人でゆっくりできる朝食の時に、彼が淹れてくれたコーヒーを飲みながら、他愛もない話をしている時が心地いいですね。ああ、幸せだな、って心の底から思います。(つづく)
写真=末永裕樹/文藝春秋
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