奏琉:
都合よくというか、死ぬもん。おれはいつ死んでもいいんだけどさ…

 

と、ひょうひょうとしている。
この動画に映る、友人も…

奏琉さんの友人・松岡信さん:
「がんだったわ…」って言って笑いながら言ってた。がんになってからと、なる前で印象が変わらないんですよね…彼、逆に。

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あれほどの大手術だったのに、大学でも「がんだったわ…」の一言で終わり。

深刻な病状を誰にも伝えないまま、待っていたのは、1年後の再発だった…。

父・中山和彦さん:
体の中にできている腫瘍が出血をしてて。血がたまって肺を圧迫しちゃって息ができなくなっていた。左側向きで寝てないと肺が膨らまなくて、息ができなくなるので、ずっと横向いた感じで寝てるしかなかったんですよ。それがあまりにもかわいそうだからっていうか。

お見舞いに行った、友人が見たのも…

奏琉さんの友人・松岡信さん:
その時は、僕は正直このまま死ぬだろうなと思いました。かなり弱ってたので。ずっと肺から血出し続けて、すごくか細い声でしゃべってたので。ああ、もうこのまま逝ってしまうだろうな…。

葬儀会場で知らされた“予約投稿”

そして…

 

2025年10月12日午後10時52分 中山奏琉さん(22)永眠。

ところが物語は、これで終わらなかった。

奏琉さんが息を引き取った、2日後…

 

『グエー死んだンゴ』

なんと、亡くなったはずの奏琉さんから最後の投稿がXに投下されたのだ。

おそらくは、亡くなる直前に本人が仕込んだであろう「予約投稿」。

父がそれを知らされたのは、息子の葬儀会場だった。

奏琉さんの友人:
奏琉君のお父さんですよね…やっぱり彼は人気者ですね、こんなに友達が集まって。

父:
エッ?

奏琉さんの友人:
そうそう、奏琉の周りには、いつも人が集まってたもんなぁ。

息子は、「ぼっち」ではなかったのか…?

 

父・中山和彦さん:
大学の友達とかに聞いたら、「すごく人引き寄せるんですよ」みたいなこと言われたりとか。「自分からは話さないんだけど、人を引き寄せるんですよ」とかって言われたりとかして。