出産のニュースにはネガティブなコメントも
――後藤さんが出産されたことはネットニュースにもなっていましたね。
後藤 自分のブログやSNSに投稿したのですが、ネットニュースなどに取り上げられて、反響に驚きました。祝福の言葉をたくさんもらった一方で、ニュースのコメントにネガティブなことも書かれたりしました。
――どんなコメントがありましたか。
後藤 「遺伝するかもしれないのに産むな」とか「子どもがかわいそう」とか。実際会う人でそんなことを言う人はいないんですけれど。
今後も、たとえ子どもがかわいそうな状況じゃなくても、大変な思いをしていなくても、外から勝手にいろいろ言われる可能性はありますよね。
――当事者ではなく、社会が変わる必要がありますよね。お子さんから将来、後藤さんの体のことを聞かれたらどう答えますか。
後藤 聞かれたら「生まれつきだよ」って答えると思いますけど、自分の子より先に、周りの子が「なんでちっちゃいの?」って聞いてくると思うんです。それは自然なことなのでちゃんと答えようと思ってます。
「皆と共に普通にいる存在なんだ」と知ってもらいたい
――後藤さんのキャリアに関わることも聞かせてください。俳優としても活躍されていますが、ハリウッドでは『白雪姫』の実写化で小人役をCGにしたことが物議を醸しました。この一件について、どのように見ていますか。
後藤 CGでなく、本物の俳優さんがやれたら良かったかなって思います。ただ、ピーター・ディンクレイジさん(※編注)が言うように、小さい人が小さい役しかできないのはどうなのか、という問題提起もよくわかるんです。
編注:『ゲーム・オブ・スローンズ』などの出演で知られる軟骨無形成症の俳優。
――「小さい人」「障害のある人」ということではなく、一般的な役でもいいわけで。
後藤 小さい役者さんが限られた役しかできてないっていうのが問題なのかなって。私自身、普段から皆と一緒に普通に生活しているわけで、なんの説明もなく、ただいるってだけでいいと思うんですけど、なかなかそういう役はないですよね。
大河ドラマ『光る君へ』(2024年、NHK)に同じ軟骨無形成症のDAIKIくんが出演していました。「障害がある人」という役柄ではなく、ことさらに小さいことを説明することもありませんでした。その作品の中で彼の存在が独特の雰囲気を作り出していて素敵だなって。
私自身もいろんな場所で活躍することで、皆と共に普通にいる存在なんだと知ってもらえたらいいなと思っています。
撮影=松本輝一/文藝春秋
その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

