子供産んだら姑おるわ、小姑ニチャーっと向こうで笑ってるわってなってみ、自分の時間なんかない。でも仕事行けば自分の時間やねん。そこには責任もあるし、成果物を上げなあかんってプレッシャーもあるんだけど、何より自分の時間ができた。女は自分の時間を自分で作らなあかんのです。でも帰ってきたら「雨降りそう」言うて洗濯物取り入れるねんな。働いて、稼いでいても。

 男は外へ出たら7人の敵がいるって言うけど、なんだそれはと思う。女の方が仕事にご近所さんにPTAにって何人おる?敵。ほんまにね、85人ぐらいおるのに。「7人って少ないなぁ」って言いたいです。

男の子を2人産んだと言うと「バチが当たった」と言われる

 また話逸れました。とにかく、息子たちは私はまず倒れないと思ってる。倒れたとしてもお母さんはお金持っとる、そばに手伝ってくれてる人が常にいると思ってる。だから俺たちの関係のないことだって思ってます。

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「そんなことないよ、お母さん」って、そんなん言いますけどね。男の子はお母さんにベタベタしないし「お母さんのおかげだよ」も言わへんし。女の子は女の子で、「お母さんの子どもでよかった」って言うけど思ってないし(笑)。私もかつて女の子やってたからわかりますけど、恥じらいなく言えるねんな、女っていう動物は。男の子はそんなこと言うのはみっともないと思ってるものが根底にあるわけで。

故郷・淡路島の神社にて、二人の息子と(本人提供)

 男の子二人産んだいうたら「バチ当たった」って言われます。女の子やったらいろいろ助けてくれて、一緒に買い物行ったりとか、それはまさにそうです。うちの息子たちはまだ若干優しいから、母の日には500円のカーネーション1つ来ますけど、普通そんなんないですよ。誕生日も母の日もクリスマスもありません。

 一方で、「娘産んでよかった」って聞くと「なんで?」とも思うんですよ。娘だってバリバリで総理大臣になる時代です。娘にばかり頼るのはもう無理ですよ。根底から覆すような事態が起こらないと動かない、意識の問題は本当に厄介です。

※姉妹間での“介護の分担”、介護をされる親世代に必要な心構えなどについて語った記事全文は、『週刊文春WOMAN2026創刊7周年記念号』で読むことができます。

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