『社長外遊記』販売元:東宝

【フランキー堺出演DVD ベスト3】
 

幕末太陽傳(1957)
監督=川島雄三。共演=南田洋子、左幸子、石原裕次郎
明治維新直前の東海道品川宿。遊んだ金を踏み倒した佐平次(フランキー堺)は、相模屋という女郎宿に居残り、トラブルシューターとして大活躍する。なんとも人を食った話だが、才覚ひとつで生き延びていく佐平次は口八丁手八丁でもめごとをつぎつぎと片づけていく。羽織をさっと身にまとい、廊下や階段を軽やかに駆け抜けていくその姿は、一陣の風を思わせる。
 

社長漫遊記(1963)
監督=杉江敏男。共演=森繁久彌、三木のり平、小林桂樹
社長シリーズ第二十二作。マンネリだ、低俗だ、とくさされつつも、社長シリーズは延々とつづいた。あれだけ芸達者がそろったのだから当然ともいえる。漫遊記では太陽ペイントという会社の森繁社長がアメリカかぶれになり、アメリカの塗料メーカーの極東支社長付き秘書のフランキー堺に振りまわされる。フランキーのめちゃくちゃな日本語はすさまじい破壊力だ。
 

社長外遊記(1963)
監督=松林宗恵。共演=森繁久彌、三木のり平、小林桂樹
社長シリーズ第二十三作。今度は日本とハワイを股に掛けたナンセンス爆弾。フランキーの演じるジョージ・沖津はハワイで雑貨屋を経営している。丸急百貨店の森繁社長を訪れた彼は、「ハロー、ぼく、沖津とおっしゃいましての」と自己紹介した瞬間から場面をさらう。接待を受けて酒乱を露呈するシーンも圧倒的だった。暴れっぷりも凄いが、リズム感が抜群なのだ。

スターは楽し 映画で会いたい80人』(電子書籍)
イーストウッドから森繁、マリリン・モンローまで、古今東西の映画スター80人の知られざるエピソードやプロフィールが楽しめる一冊。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166612383

次の記事に続く 「癇癪玉と愛嬌」イーストウッドやディカプリオに大きな影響を与えたジェームズ・キャグニー(1899~1986)ってどんな人?【お正月に観たい伝説の映画スター】