娘を生きたまま喰らい、父の遺体にも執着した親子熊。2011年夏、ロシア・カムチャツカ半島で起きた凄惨な熊襲撃事件。その後、熊たちはどうなったのか。宝島社『アーバン熊の脅威』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
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「人肉の味を覚えた熊」のその後
この件について報告を受けたロシアの野生生物保護庁がハンターを急行させると、親子熊たちはイゴールの遺体に喰らいつき、捕食している最中だった。親熊の歯にはイゴールの帽子が挟まっていた。
ハンターたちは、逃げる親子の熊を翌日までかけてすべて射殺した。子熊だからと情けをかければ、いったん人肉の味を覚えた子熊が成長した時に、必ずまた人を喰らおうとする。
この事件が起きたペトロパブロフスク近郊では、人間が熊に襲われる事件が数年前から多発。2008年には人が土葬されている墓地を荒らして、腐肉を熊が喰らう姿が目撃されたとの報告もあった。

