きょう12月24日、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で芸人のダイアン・津田篤宏をとりまくドッキリ企画、通称「名探偵津田」第4弾の完結編が放送される。先週17日の放送は、TVerの配信開始から6日間で436万再生を突破し、歴代バラエティ番組の最高記録を達成した。

 回を重ねるごとに視聴者を賑わせるこのシリーズは、いったいなぜ、これほど話題になるのか? テレビウォッチャーの飲用てれび氏が読み解く。

ダイアンの津田篤宏 ©時事通信フォト

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 探偵と名探偵を分けるものは何だろう。それは、事件現場との関係性にある。ただの探偵は現場に赴く。名探偵は、いる場所が事件現場になる。

 名探偵津田も例外ではない。

津田がいる場所が事件現場になる

 名探偵津田とは『水曜日のダウンタウン』の人気企画の名前、あるいはその中で津田篤宏(ダイアン)が背負うキャラクターのことである。正式な企画名は「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説」。ふとしたことから殺人事件(もちろんフィクション)に遭遇した津田が、周囲の誘導によって探偵役を担わされる。犯人を見つけるまで帰れない、という内容だ。

 第1弾の放送は2023年1月25日。その後、同年11月8日・15日に第2弾が、2024年12月11日・18日に第3弾が放送された。どの回も、事件現場はロケ先や収録スタジオなど、津田がたまたま居合わせた場所だ。さすが、名探偵である。

放送中に突然劇団ひとりが倒れ…

 今回も、津田は事件と共にある。事件が起きたのは、11月26日放送の「電気イスゲーム2025開幕戦」の最中だった。12脚のイスに電流を仕掛けあう心理戦。初戦は津田と劇団ひとりの対決だ。互いに電気イスを食らいながら迎えた4回裏、ひとりは2度目の電気イスに座ってしまう。ビリビリを受け、胸を押さえて倒れ込むひとり。

「おっしゃー!」

 喜ぶ津田。しかし、ひとりは起き上がらない。名前を呼びかけても反応がない。津田は「ひとりさん……? え、どういうこと?」と不安感をつのらせる。が、すぐに「嘘ぉ。え……嘘ぉ」と何かを察したような顔になる。コロコロと変化する津田の表情が、物語の再開を予感させる。そのタイミングで、テロップが表示された。

「名探偵津田  第4話 ~電気じかけの罠と100年の祈り~」