カメムシはどんな味?
カメムシは食べたことがなく、さらには昆虫踊り食いの経験もない私にとって、衝撃であった。もちろん、抵抗感も桁違いだ。しかし目の前の店員は、平然と私が味見するのを待っている……。どうしよう……。
でも、仕方がない……。意を決して、口に放り込んでみた。すると、フリスクのような爽快感が、口の中に広がった。舌は少し、しびれている。口いっぱいに臭みが広がるのを想像していたが、こんなに爽快感のある昆虫を味わうことができるとは。タイの昆虫食の奥深さを、思い知ったのであった。
ちなみに、カメムシを求めてその後2回ルーイへ訪れているが、お目にかかれていない。一度きり、まるで幻のようなカメムシ体験であった。
※注:私は現地の食べ方を学びたくて、カメムシを生きたまま食べているが、基本的に昆虫の生食は、衛生上の理由から推奨できない。読者の皆様は、マネしないようお願いしたい。
お次のメニューは「タランチュラ」
タイの食用昆虫を巡っていると、新しい情報を入手することができた。タイ‐カンボジア国境のタイ側で、タガメの取引現場を見学した際、「ここで売られているタガメはカンボジア側から輸入されている」という話を耳にしたのだ。
カンボジアへは国境を越えなくてはならないが、渡航しない手はないだろう。しかし正直、金銭面の目処がたたない。財政状況は大変に厳しかったが、某財団の学生向けコンテストに応募し、賞金をもらうことができ、なんとか工面できた。
次のハードルはカンボジアの公用語がクメール語(カンボジア語)であることだ。私はクメール語が全くできず、文字も読めず、単独での渡航が厳しいのは明白だ。そこで協力を仰いだのは、タガメの採集現場などの案内人と通訳である。これでなんとか、渡航の目処がたった。いざ、カンボジアへ。
さて、タガメがメインディッシュのつもりだが、せっかくのカンボジアである。他にも面白い昆虫食がないかと調べてみると、「Spider farm(クモ農場)」が検索にヒットした。しかし、詳しい情報がなかなか出てこず、閉鎖されたとの情報もある。
謎に包まれている部分が多かったが、ヒントは旅行者のブログにあった。カンボジアのプノンペンからシェムリアップに向かう道中にあるスクンという街。そこに、タランチュラが売られているという。クモ農場の跡と場所も近かったため、とりあえず現地に行ってみることにした。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

