主演した朝ドラは「今世紀最高視聴率」を記録
そんな濡れ場を経験した後に、女優として運命を変える作品に出会うことになる。NHK連続テレビ小説『あさが来た』だ。
2015~2016年にかけて放送された朝ドラ『あさが来た』で、波瑠は2500人を超える応募者の中からヒロイン・あさ役を見事に勝ち取る。同作は、女性実業家・広岡浅子の人生をモデルにした作品で、あさは相撲好きなおてんば娘というキャラクターだ。明るく元気なヒロインが波瑠のビジュアルとキャラにピッタリとハマり、平均視聴率が関東地区で23.5%(ビデオリサーチ調べ)と、朝ドラとして今世紀で最高の数字を叩き出し、今でも王座に君臨し続けている。
『あさが来た』の大ヒットで文字通りに国民的女優となった波瑠は、『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(関西テレビ・フジテレビ系)と立て続けにドラマでメインキャストを務め、2017年には『あなたのことはそれほど』(TBS系)にも主演。いくえみ綾の同名コミックを原作とする泥沼のW不倫を描くドラマとして、注目を集めた。
波瑠が演じた美都は、幸せだが物足りない結婚生活を送っている女性で、想い続けていた中学時代の同級生と再会したことから不倫をはじめる。朝ドラのイメージから正反対の、常に暴走不倫を続ける美都にざわざわとする感情を持ち続けた視聴者も多かった。
同作で波瑠が披露したのは、初恋相手に浮かれる女性を自然体に見せる圧倒的な演技力だ。ドラマを見ると、あたかも美都が貞操観念の低い、どうしようもない人物に見えてしまう。それだけ波瑠の不倫女を演じる表現力が高かったということだろう。結果、清純派で名を挙げていた波瑠は、演技派としても評価を得ることに成功する。

