当時12歳…“お忍び”で一般参賀に
当時、悠仁さまは12歳。お茶の水女子大学附属小学校6年生だった。翌春、お茶の水女子大学附属中学校への進学を控える中、一般参賀を“お忍び”で訪問していたのである。12歳の少年の目に、宮殿のベランダに立つ、祖父母や両親、姉たち、そして、伯父や伯母の姿はどのように映ったのだろうか。参賀者たちに揉まれながら、人々の熱狂や上皇ご夫妻に寄せる熱い思いを、少年はどのように理解したのだろうか。
天皇と国民との密接な結びつきや皇室に対する大衆の深い尊敬、揺るぎない信頼などを、肌で感じ取ったはずである。この一般参賀訪問は悠仁さまの強い希望で実現したものだったが、この時の感動や経験が、約7年後の今年1月2日、両親や姉たちと一緒に宮殿のベランダに立った時、大いに役立ったはずである。本番でのあの堂々とした悠仁さまの振る舞いに、見事に反映されていたのだ。
秋篠宮さまと悠仁さまの“共通点”
「長所は興味のあることを徹底して追求することができるところだと思います。言い換えると、心惹かれるものに対して没頭できるということです。たとえば夏の休日に、お昼過ぎから林のなかや池のまわりでトンボを観察していますと、気が付いたら日が暮れてしまっていた、ということもよくありました。ただこれは、見方を変えてみますと、短所と捉えることもできます。それは時としてこだわりを持ちすぎてしまうということです」
昨年3月3日、成年皇族となった悠仁さまの初めての記者会見が行われた。この中で、悠仁さまは自分の長所について前述のように、「心惹かれるものに対して没頭できる」と、素直に答えていた。トンボなど、自分が興味あるもの、好きなものに熱中する性格は秋篠宮さま譲りかもしれないと、筆者には思えた。「ただこれは、見方を変えてみますと、短所と捉えることもできます。それは時としてこだわりを持ちすぎてしまうということです」とも、悠仁さまは、説明している。こうした言い方、多角的な考え方も秋篠宮さまに似ていると筆者は考えている。
物事のプラスとマイナス、あるいは、長所と短所など、さまざまな側面から見て、より客観的に、より慎重に対処しようとする姿勢が二人に共通している。このような複眼思考というか、多角的な視点から物事を考えようとする姿勢は、とても大事なことだと思う。前述したように悠仁さまは、小学校6年生の時、お忍びで祖父の誕生日の一般参賀を訪れたが、これもまた、国民の側から自分たち皇族がどのように見られているのかを知ろうとする、悠仁さまの複眼思考や貪欲な探求心の表れではないだろうか。

