これからの将棋界が取り組むべき課題は?

――糸谷八段が考える日本将棋連盟の課題を教えてください。

糸谷 まずはルールを知ってもらう機会を増やすことです。私たちの世代でも親から子どもに将棋を教えてもらうことが多かったと思いますが、いまはそういう人も少なくなっているようなので。

――棋戦のスポンサーに関してどうですか。

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糸谷 いままで新聞社の皆様を中心に支えていただくことが多かったですが、これからは様々な企業にご支援をいただくことが重要です。いろんなニーズがありますので、それに合わせて日本将棋連盟も柔軟に対応していければと思います。

 継続してご支援をいただくには、求められている価値と、こちらが提供できるものをきちんと考えて、うまく折り合いをつけないといけません。

「勝負めし」「将棋めし」に集まる注目

――近年は自治体の誘致により、なじみがなかった場所でもタイトル戦が開催されています。そのときに対局中に食べる食事、いわゆる「勝負めし」「将棋めし」に注目が集まり、ご当地メニューや郷土料理、おやつが全国ニュースで発信されています。

 

糸谷 何を期待しているかは自治体によると思いますが、できる限り盛り上がった形で開催できるように努力していきたいですね。食事などで地域が盛り上がるのは、将棋との相乗効果と発展をもたらしているといえますし。

 ちなみに東京・将棋会館には棋の音カフェがありまして、将棋にちなんだメニューを用意していただいています。

「『自分でつくる駒もなか』は、甘さ控えめで美味しいです。最後に自分で完成させる面白さもあるので、思い出に残るはずですよ」と糸谷八段

――最後に、糸谷八段と同じように日本将棋連盟を運営から支えたい後輩へ、メッセージをお願いします。

糸谷 偉そうな言い方になって恐縮ですが、社会全体の中で将棋界がどのように存在すべきかを考えていただけたら嬉しいですね。内側だけではなく、外側からも見ると、将棋界がどうあるべきかが見えてくるはずです。

撮影=細田忠

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